友人のオーストラリア在住のTさんが、素晴らしい訳詩をしてくださいました。
先日、このブログに載せました。
Qairan Elim (Oh my holy land)「ああ、我が聖地」
涙が目に溢れたら
隠さなくてもいいのです。
我が聖地、私の愛と共に
地球の平和を祈ります。
試練のない人生に いったい何の意味が?
困難は人を鍛え
鍛えられたものは壊れない…
時が全てを癒してくれるはず…
ああ、我が聖地
祈ることはただひとつ
あなたの鼓動が永遠に続きますように。
全ての悲しみと苦しみは忘れさられ
太陽と月が永遠に輝きますように。
それぞれの家庭に喜びが
そして子供たちの笑い声が鳴り響きますように。
ああ、我が聖地
祈ることはただひとつ
あなたの鼓動が永遠に続きますように。
ああ、我が聖地
祈ることはただひとつ
あなたの鼓動が永遠に続きますように。
そして、この訳詞をした裏の事情も説明してくださいました。
いつこさん、お久しぶりです。
コロナに世界中が振り回され、気がつけばもう8月ですね。ディマシュの新しいMV、ビデオに込められたメッセージが気になり、久しぶりに色々知りたくなり調べました。多くのDearsたちの見解もあったのでお知らせしますね。
このMVは、7月初旬、ディマシュたちがカザフ曲のアルバム製作中に入ってきたニュースが発端だったそうです。
カザフスタンでのコロナウィルス感染拡大、重症者や死者の数がどんどん増えていく悲惨なニュース。
作曲家のRenat Gaissinが、その時の想いをその場で奏でたところ、それを耳にしたディマシュが、それを歌にして歌いたいと言ったことから、今回のMVリリースに繋がったそうです。
今までにないスピードで出来上がったMVだったようです。MVのナレーション部分では、カザフスタンの先人であるテュルク系民族が、自由を求め自分たちの土地を守るため勇敢に戦ったこと、苦難にも負けず寛大で誠意ある心を忘れなかったことを讃えています。
そしてこのMVは、多くの人が血を流し、命を落としたカザフスタンの悲しい歴史と、コロナウィルスによる悲惨な現状を重ね併わせているようです。
Love of tired swansと同様、このMVも沢山の隠喩が用いられています。
白黒、グレー、といった色は暗澹とした状況を表していること。
ピアノが炎に包まれることで、美しいものが壊されていくという様。
血だらけのピアニストが命尽きるのは、亡くなった先人たち、そしてコロナで亡くなった人たち。
ピアノと共に炎に巻き込まれたディマシュが最後に生き残るのは、このパンデミックから生き残る人たち、コロナで大切な人を失くし心に傷を負いながらも生き抜く人たち、を表しているようです。
最後の映像は、白黒の山の向こうに緑の山が見え、そこから日の出前の太陽の光がかすかに差していることで、明るい未来がそこまで来ている、という希望です。
曲全体を通して短調だったものが、最後の旋律で長調に変わっています。あと余談なんですが。
あるリアクターが、このMVに関して、何の事前知識も持たないまま、英語の歌詞と映像を見て興味深いことを言っていました。
「焼身自殺は、元々チベットの僧侶が政府に抗議するために身を以て抗議した行為で、ディマシュが炎に包まれている姿が、それを思い起こさせる。」と。
私自身、傷ついた人々を表現するにしても、炎に包まれる姿は強烈過ぎるように感じました。
このMVを作っている頃というのは、ちょうどディマシュが花火に関して、珍しく怒りのインスタを上げた頃です。カザフスタン政府のコロナ政策は、国民から非難されているということです。もしかしたら、今回 監督でもあるディマシュは、国に対する抗議も密かに入れたのかも??.と私個人の推測です。
彼女のこの解説を読んで、この歌の持つ深い意味を理解し、ますます好きになった人がたくさんいたと思います。
本日はそれに加えて、彼女が思ったことを教えてくださいました。
紹介しますね。
もう一つ、歌詞を訳していて気になっていたことがあります。 些細なことなんですが、見過ごしてはいけない細部なような気がしたので…。
Difficulties temper 困難は人を鍛え
And the tempered cannot be broken 鍛えられたものは壊れない という箇所です。
temper は 鍛えるという意味を持ちますが、通常 こういう使われ方をすることはありません。 tempered steel (鍛鉄) ー 高温で熱することによって強度が増す tempered glass(強化ガラス) ー 熱処理を加えて 冷却することで強度が増す というように使われます。
ディマシュ側が敢えてstrongを使わず、temperを使っていることに、こだわりがあるように思いました。 焼かれることによって強くなる。 試練によって強くなる。 インパクトの強かった炎のシーンには、きっと色々な意味が込められているんでしょうね。
ディマシュの愛国心がぎっしり詰まり、そして世界の平和を祈り、人々への励ましが込められているこの作品。 人それぞれ解釈や感じ方は違うと思いますが、ディマシュからのメッセージをそれぞれが受け取り、この暗澹とした今を乗り越えていけるといいですね。
彼女の解説で重要なところはここです!
temper は 鍛えるという意味を持ちますが、通常 こういう使われ方をすることはありません。 tempered steel (鍛鉄) ー 高温で熱することによって強度が増す tempered glass(強化ガラス) ー 熱処理を加えて 冷却することで強度が増す というように使われます。
ディマシュ側が敢えてstrongを使わず、temperを使っていることに、こだわりがあるように思いました。 焼かれることによって強くなる。 試練によって強くなる。 インパクトの強かった炎のシーンには、きっと色々な意味が込められているんでしょうね。
なるほど納得です。
黒く焦げたディマシュの顔は衝撃でしたが、試練によって強くなったディマシュの顔でした!!
この意味を加えて、またこの曲を聞いてみましょう (^^♪
そしてディマシュは、新しいミュージックビデオを制作する事を発表。
すでに制作に取り掛かったようです。
楽しそう(^^♪
表現する事は、ディマシュにとって何よりも楽しい事なのでしょうね。
完成が楽しみです。
より詳しい説明をありがとうございます。これを読んで「百錬剛」という言葉を思い出しました。
以前何かでディマシュの名前の意味を解説していたものに、めでたい意味ばかりのなかに、いろんな試練や課題に遭遇する。そしてそれらを克服する、(うろ覚えですが)、というようなことが書いてあって印象に残りました。 あの歌詞をみたときに、まっさきにこれを思いました。 試練無くして何の人生ぞ。コロナという自分ではどうしようもない試練に苦しい思いをしていることでしょうが、これを必ず乗り越える、という強い意志を感じました。やっぱり名前の通りだ!と思いました。
それにしても、次のMV制作、ずいぶん楽しそうですね。なんか拍子抜けしますが、でも楽しそうなディマシュを見るのはうれしいです。 次作が楽しみです。
(連続コメントですみません。。。いつ子さんがいつもわたしの心の底に触れてくださるのでついつい。。。。)
表現する事はディマシュにとって一番たのしい事なのでしょうね!
つぎはどんなディマシュが見れるのか楽しみですね